宅配買取業者を選ぶとき、査定額より先に見ていること

くらし

宅配買取を調べ始めた頃、私は正直「箱に詰めて送れば、どこもだいたい同じように査定してくれる」と思っていた。

でも実際に何度か利用してみて、それが違うと気づいた。業者によって、得意なジャンルとそうでないジャンルがはっきり分かれている。同じ商品を送っても、業者が変われば査定の付き方も変わる。

この記事では、「どこが一番高いか」というランキングではなく、自分の物をどの業者に送るかを、実際にどう判断してきたかを書いていく。

一番判断が難しかったのは、フィギュアのような、趣味で集めた思い入れのある物だった。見送ってからもう一度見積もりに出して、査定額が上がったタイミングで売却を決めた。

この経験を通して感じたのは、「思い入れの強さ」と「業者選び」は、切り離して考えられないということだった。値段だけを見て決めていたら、たぶん一度目の見積もりで手放していたし、逆に業者選びを間違えていたら、二度目の見積もりにたどり着く前に諦めていたかもしれない。

思い入れが強い物ほど、業者選びに時間をかけていい。専門知識のある業者を探して個別に相談する、という選択肢もある。ただしそこは、業者ごとに専門分野も対応の丁寧さも差が大きく、一律に「ここがおすすめ」とは言いづらい領域でもある。ここでは、もう少し一般的な物を手放すときに、実際どう業者を見比べているかを書いていく。

宅配買取業者を大きく分けると、幅広いジャンルを扱う総合系、本・CD・DVDなどメディア系に強い業者、スマホやゲーム機などデジタル機器に強い業者、というふうに得意分野が分かれている。

洋服・家電・ブランド品・日用品など、家の中の色々な物をまとめて処分したいなら、ジャンルを問わず幅広く扱う総合系の買取業者が向いている。一括で送れるので、仕分けの手間が少ないのが利点だと感じている。

本・CD・DVDが中心なら、書籍・メディアに特化した業者の方が、査定の精度が高い印象がある。総合系だと、こうしたジャンルは「まとめて安く」扱われることがある一方、専門系はジャンルへの知識があるぶん、状態や希少性を見てくれる。

スマホ・タブレット・ゲーム機・ゲームソフトのようなデジタル機器・ゲーム関連なら、この分野に強い買取業者を選んだ方が、査定額の付き方に納得しやすいと感じている。

査定に納得できるかどうかとは別に、実際に使ってみて分かったのが、見積もり自体にそれなりの手間がかかるということだった。1品ずつ商品名や状態を入力しないといけない業者が多く、これが地味に面倒くさい。

だから私は、高く売れそうな期待がある物かどうかで、やり方を分けている。

期待がある物は、多少手間でも1品ずつ見積もりを取って、金額を見てから判断する。フィギュアのように思い入れが強く、値段次第で判断が変わる物はこちら。

とにかく手放すこと自体を優先したい物は、見積もりを取らずに「買取対象かどうか」だけ確認して、対象ならまるっと箱に詰めて送ってしまう。買取対象外だった場合は、処分に回す。漫画のように、換金よりスペースを空けることが目的の物は、こちらのやり方の方が早い。

宅配買取で気をつけているのは、送ったのに買い取ってもらえず、送料だけがマイナスになる事態を避けることだ。私が知る限り、送っても値段がつかなかった場合に、送料まで無料で返送してくれる業者はない。だから、迷う物ほど先に査定だけ依頼して結果を見てから判断するし、各社の買取不可の条件や返送時のルールは、送る前にきちんと読むようにしている。「査定してみて、納得できなければ売らない」という判断は、業者側のキャンセル対応の話ではなく、自分の側で事前に確認しておけば避けられる話だと思っている。

もう一つ、送る前に必ずやっているのが、状態のチェックだ。買う側に立ってみると分かるのだが、中古品を選ぶときは、どうしても状態の良し悪しが気になる。だから自分が売る側になったときも、汚れや傷はできる範囲で確認し、必要なら簡単に拭いたり手入れをしてから送るようにしている。査定額を少しでも上げたいというより、次に使う人が気持ちよく受け取れる状態で送りたい、という気持ちの方が大きい。

梱包資材について、私には自分なりの優先順位がある。

まず、売るつもりがあって、ある程度の量になりそうだと分かっている場合は、通販で届いた段ボールのうち、使えそうなサイズの物をあらかじめ保管しておく。

段ボールのストックがなければ、週に一度は行くスーパーやドラッグストアで、ちょうどいいサイズの物があればもらってくる。

それでも用意できない場合や、梱包を自分で準備するのが面倒なときは、業者のキットを使う。無料のキットならなお良い。ただし、キットの受け取りに置き配が使えない業者だと、在宅している必要があり、スケジュールが合わないこともある。だから「急いでいるからキットを使う」というより、「他の手段で資材が用意できないときの最後の選択肢」としてキットを位置づけている。

得意ジャンル向いている人
総合系洋服・家電・ブランド品など幅広くまとめて一気に処分したい人
書籍・メディア系本・CD・DVD冊数・枚数が多い人
デジタル機器系スマホ・タブレット・ゲーム機ジャンルが偏っている人

ここまでジャンル別の使い分けを書いてきたけれど、実はもっと根本のところで気をつけていることがある。それは、1点ごとに一番高い査定を追いかけて、業者をあちこち分散させないようにする、ということだ。

物によって査定額は業者ごとに変わるので、それぞれ一番高いところに送れば、理屈の上では合計の受取額は最大化できる。でも実際にやってみると分かるのだが、業者が増えるほど、アカウント登録・梱包・発送の手間はその分だけ増える。しかも、業者によっては手数料や振込手数料がかかることもあり、それぞれの査定額を単純に足し合わせた金額より、実際に手元に残る金額の方が少なくなることもある。

だから私は、1点ずつ最高値を追いかけるより、自分の生活スタイルや性格に合った業者を先に決めて、そこにまとめて送る方を選ぶようにしている。梱包が苦にならないか、アプリでの入力が面倒に感じないか、査定結果を待つのを気長にできるか。そういう自分の傾向に合っている業者かどうかの方が、査定額の数百円・数千円の差より、後悔しない基準になると感じている。

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